どうもこんにちは、今回はネットやTwitterで話題の映画「大怪獣のあとしまつ」を観てきましたので、その感想記事となります。はじめにご注意となりますが、本編のネタバレも軽く含んだ記事となりまして、あと、特段プラス評価でもありません。また、筆者は特にSF作品や映画に造詣が深いわけではなく、予告編やら前情報も特に頭に入れずに鑑賞に行っております。そのため、何か高度な分析やらうまく感想を表現できていない部分もありますが、このあたりもご了承ください。内容は全て個人の感想となります。
この映画を観た私の感想としては、以下のような感じです。
シン・ゴジラのことを忘れた上で観た方が精神衛生上よい
という感じのものとなります。
シン・ゴジラとは全くベクトルが異なる作品であると言い聞かせながら観た
映画が始まってから20分？くらいで、気づきました。「あ、これシン・ゴジラ」とは全く別のベクトルの作品だ、と。なんというかリアリティとかドキュメンタリーっぽい作風ではなくて、ちょっとコメディよりの作品なんだな、というのはすぐに気づきました。ですので、個人的には、シン・ゴジラと比較して「リアリティ」が足りないと批判するのはちょっと違うのかなと感じています。
ただ頭の中で作風が違うとわかっていても、主題が主題ですので、どうしてもシン・ゴジラが頭の中に随所に散らつきます。怪獣の死骸に近づくのにマスクつけてなかったり、政府の役人の会議のシーンがアレだったり、ちょっと作戦の詰め具合が杜撰すぎない？とか、色々と思うところはありました。そういう考えが頭をよぎるたびに「落ち着け、これはギャグ映画だ…！」と自分に言い聞かせるように観ました。
それくらい、シン・ゴジラという作品は偉大なんだなあと改めて気づいた次第です。そういう意味では、どうしても同じ土俵に（方向性は違うのに）上げられてしまう本作品は不遇なところがあるなと思いました。
ギャグにはTPOも必要なんだなと思った
随所で「滑っている」と評判の本作品のギャグの数々たち（後で調べて知った）。私自身も映画を観ているときに笑った箇所はほぼ無ありません。正しい感想なのかどうかはわかりませんが、個人的には、ノリがテレビっぽいなと思いました。たぶん、バラエティ番組であればそこそこ笑えたかもしれません。
銀杏とかのネタは、うーんうまいこと言ったな！とちょっと思いました。ただ、なんというか場面が合っていないというか、テーマに合っていないというか、なんだろう、ここでそれ言う？みたいな感想がどうしても頭から離れません。下ネタなんか特にそうでして、個人的な感想では、ちょっと不快、というかお下品だなと思ったくらいです。これもバラエティでやるネタなら笑えないこともないか？という感想でした。
映画のタイトルが「笑ってはいけない 大怪獣のあとしまつ」とかだったら、いっそ清々しかったのかも。なんかシリアスなテーマに合っていないんですよね。それか、ギャグに振り切れていないというか。「大変なときなのにふざけてるんじゃないわよ！」みたいな感想が出てきてしまいました。全体的な雰囲気がもうちょっと軽ければよかったのかもしれません。ただ、こうした感じ方も、筆者がシン・ゴジラを意識しすぎているからかもしれません。
スッキリしない部分が多い、伏線の後始末は？
スッキリしない部分、多くないですか？
・主人公途中まで空気じゃね？何の指揮取ってんの？とか
・最後にそれやるなら、最初からやっとけよ、とか
・三角関係みたいなのとか、過去の関係とか、人間ドラマの決着は？とか
コメディ映画なので100歩譲って、細かなリアリティとか科学的な考察とかは置いておいたとしても、それでもなんかスッキリしない部分が多いと感じました。なんか色々と展開した挙句、いきなり終わった感じ。最後の5分間くらいが超展開すぎて「え、これで終わるの？」って思いました。あんまり大喜利めいたことは言いたくありませんが、主人公には怪獣の死骸だけではなく、伏線もきちんと回収していってもらいたかったところです。
この映画の良かったところ
あまり批判のための批判になってもよろしくないと思いますので、個人的に、この映画で良かったと思うところについても考えてきたいと思います。
・怪獣のデザインは個人的には好きかもしれません。最初はなんかパッとしないなと思ったのですが、今から思い返してみると、死骸の後始末をテーマにしている以上、あえて、個性をそこまで出さないデザインにした方が怪獣そのものよりも「物体としての死骸」に興味が湧きやすいなと思いました。知らんけど。
・ですので、怪獣からの腐敗臭やらガスやら地域汚染やらの話も結構説得力があって、話の方向性としては好きでした。そうそうこういう裏側を見てみたかったんだよ、という期待感があります。この辺設定やら表現自体はまあまあ好きだったので、個人的には、せっかく怪獣の死骸をリアル寄りに描写しているんだから、その処理もリアルな感じで描写して欲しかったなと思いました（有識者の会議とか、閣僚の会議とか、その辺をリアルにして欲しかった）
・ダム決壊作戦が失敗して死骸に水が貫通したシーンで主人公が「えーーー！！！」と絶叫するシーンは好き。あの辺は1周回ってギャグ映画としてみていたので、こっちが「えーーー！！！」と言いたくなるよ、という感じでしたwww
・役者さんの演技はどなたも特に違和感ありませんでした。その分、ちょっと脚本が…みたいなところがありましたが。なんかスロー入るシーン変じゃないですか？（そこ？みたいな感想だった）
「大怪獣のあとしまつ」感想まとめ
もうちょっと頑張って感想まとめようと思いましたが、疲れてきましたので、これくらいにしておこうと思います！まあ個人的にそんなにオススメできる作品ではありませんが、話題性は十分にあるので、旬なうちに友達と観に行って感想をあーでもないこーでもないと言い合うのが良い楽しみ方だと思います。とはいっても、このご時世、なかなか他の人と一緒に見に行くのは難しいかもしれませんが…（私もひとりで観に行きました…）
それでは〜