どうもこんにちは、Meta Quest2を購入してから、ほとんどと言っていいほどゲームの用途には使っていないのですが、最近、映画を鑑賞するために使い始めました。せっかくMeta Quest2持ってるし、使わないのも勿体無いから映画でもみるか〜でも面倒臭いな〜とブチブチ言いながら、Meta Quest2で映画を観てみました。
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前回の記事はこちら【散財悲報】1週間でMeta Quest2に飽きた理由を語る
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そうすると、観終わった後に驚くべき感覚を味わったので、今回はその感想記事となります。なお、例によって、この記事で書かれているのは全て個人の感想ですし、無条件で褒め称えているものではなく、当然ながら悪い点もある点ご了承ください(お前が褒めてるからMeta Quest2買ったけど結局使わないぞ!とかなっても知りませぬ…)
Meta Quest2で映画を観終わったとき劇場の"あの"感覚を体感した
みなさんは映画館で映画を鑑賞している時に以下のような経験をされたことはないでしょうか?
約2〜3時間ほどの映画を観終わり、劇場が明るくなり、スクリーンから退出した時になんとも言えない、解放感、外の明かりに眩しいと感じながら映画の内容に思いを馳せつつ歩いていく、あの現実に引き戻されたような余韻…
私はこの映画を観終わった後のこの感覚が大好きです。Meta Quest2で映画を観終わった時に、この映画館で感じた「現実に引き戻される感覚」を強く感じました。正直、映画を観ている途中の体験は実は映画館とは異なる部分も大いにあるのですが、確かに、Meta Quest2で映画を観終わった時、映画館で味わう、「ぷはっ!映画を観たなあ!」という快感をリアルにひしひしと感じたのです。
Meta Quest2は、映画館のように大画面でも見るわけでもない、解像度が特別に綺麗なわけでもない、音響も優れているわけでもない、正直なところ、映像体験という意味では、劇場には一回りも二回りも劣ります。それは映画をMeta Quest2で映画を観ている最中にも感じていたことでした。ですから、私はMeta Quest2で映画を観終わった後に「劇場で映画を観終わった余韻」を味わえたことに大変驚いたのです。
以下では、Meta Quest2で、この「劇場で映画を観終わった後の余韻」が何故生じたのか私なりに考えていきたいと思います。
Meta Quest2は映画と一対一で真摯に向き合うためのデバイスである
いきなりですが、結論を申し上げますと、私はMeta Quest2が「映画と一対一で真摯に向き合うためのデバイス」であることが、Meta Quest2で「劇場で映画を観終わった後の余韻」につながる要因だと考えています。
まあ、小難しい言葉を使いましたが、要は、Meta Quest2で映画を見るときって、映画を見る以外のことが本当に何もできないのです。誇張抜きで映画を見る以外のことが本当に何もできないのです。ゴーグルをつけているのでスマホは触れない、ゴーグルをつけているから周りの景色は見えない、ゴーグルをつけているからポップコーンも食べられないし、飲み物も飲めない…良い意味でも悪い意味でも、嫌というほど映画にだけ向き合わされます。Meta Quest2を装着すれば、余計なことはするな、ただ映画だけを見ろ、とでも言わんばかりの状態になります。この状態だけでも、スマホやタブレット、テレビで映画を観ている状態よりも遥かに映画に集中している状態と言えると思います。
そして、映画に対する集中度合いで言えば、私は劇場よりもMeta Quest2で見る方が映画に集中できると考えています。1つは、Meta Quest2をつけているときは1人で映画を見ることが前提であること、劇場だとどうしてもひそひそと話し声が聞こえたり、ポップコーンの咀嚼音が聞こえたりしますが、Meta Quest2でイヤホンでも付けて映画を見る限りは、そういった雑音を耳にすることはありません。そして、Meta Quest2で映画を観ているときは姿勢を自由に変えて良いのです。映画館であれば姿勢よく座っていなければなりませんが、Meta Quest2であれば横になってでも映画は見れます。
とにかくありとあらゆる雑念を排除した上で、映画に対して真摯に向き合って干渉をするためのデバイス、これがMeta Quest2なのだと思いました。ここまで集中して映画を見るからこそ、見終わってゴーグルをとったときに現実に急に引き戻される"あの"余韻を味わったとのだと思います。私はこの感覚にハマってしまいそうです。面倒臭いし、時間もとられるけどまたMeta Quest2で映画をみたい、そういう気持ちになっています。映像や音響効果こそ、劇場に劣るとはいえ、これもひとつの「没入感」の答えではないかと思いました。
Meta Quest2で映画いいじゃん!と思ったとしても注意が必要
と、ここまでMeta Quest2で映画を見ることを褒めちぎりましたが、ちょっと待ってください。こんなインターネットの最果てにある掃き溜めのようなブログの言うことを信じてはいけません。Meta Quest2をポチる前に、あなたが信じるインフルエンサーでMeta Quest2の感想を言っている人のレビューなどを見て参考にするのです。おそらくそちらの方がずっと参考になります。
というのも、おそらく他の方々は、Meta Quest2で映画を見ることについて、私が書いたようには褒めちぎっていないはず。つまり、映像がそこまで綺麗ではないとか、音響が良くないとか、ゴーグルを被るのが疲れるとか、電池が持たないとか(これは本当。2時間10分の映画で100%から35%まで充電が減った)、そういうことをおっしゃっている方はたくさんおられると思います。実際、これは事実です。
面白くない映画をMeta Quest2で見ているときは、上述したように、たとえそれがどれほど面白くない映画でも無理矢理にでも向き合わされるので、私は30分と持ちませんでした。iPadとかで映画を観ているときは、面白くない映画であれば、別の作業をしながら映画を見るのですが…Meta Quest2ではそれができない。
とにかく、Meta Quest2は映画に対して真摯に向き合うことを要求されるデバイスで、忙しい中、ただ映画を見ることだけに時間を使うことを強いられる、贅沢な映画の視聴装置というのが、私の印象です。映画だけを見る!という確固たる覚悟を臨まなければならないのが難点ですが、裏を返すと、それだけ映画に没頭できるわけでして、映画を観終わった後の爽快感は劇場に勝るとも劣らないものです。
Meta Quest2で体験できる"没入感"は確かにそこにありました。この記事がこれからMeta Quest2で映画を見ようとする人の参考になれば、また、既に「Meta Quest2で映画観るの疲れるし面倒臭いんだよなあ!」となってしまった人にも、なにか考え方を変えるきっかけになれば幸いです。