どうもこんにちは、今回はやや古いゲームですがPS1の「ダブルキャスト」というゲームで遊んだので、その感想の記事となります(結構有名なゲームなんですが、今更知ったのかよとか、今更プレイしたのかよとか、そういうのはやめてくださいね!)。
この記事は誰も閲覧しないと思うので多分心配無用ではあると思いますが、一部ネタバレを含みますので、そのあたりはご注意ください。
ダブルキャストとは?PS1の名作アドベンチャーゲーム
以下にWikipediaの冒頭の説明文を引用します。
『ダブルキャスト』(Double Cast)は、1998年6月25日にソニー・コンピュータエンタテインメントより発売されたPlayStation用アドベンチャーゲーム。フルボイス・フルアニメーションでドラマが展開する『やるドラ』シリーズの1作目である。
注目すべきは「フルボイス・フルアニメーション」というところ。合間合間にアニメーションを挟むのではなく、全編に渡って徹底してフルボイス・フルアニメーションで物語が進行していきます。
しかも企画・原作・アニメーション制作は攻殻機動隊やエヴァの映画を担当したアニメ制作会社が担当し、キャラクターデザインは機動戦艦ナデシコのキャラクターデザイン担当者が関わっておられるという豪華な陣容(実は私はプレイした後にWikipediaを読んだので後から知りました。でも何となく近い雰囲気は感じていました)。
ちなみに私は、レトロゲーの良作を紹介しているサイトでこのゲームを知りました。パッケージに写っている女の子が可愛くて購入した次第です。
ネタバレなし!ダブルキャストの感想
まず最初に一言、これが20年以上前の作品ってマジですか……?
全編フルボイス・フルアニメーションの売り込みに偽りはありません。実質ほぼアニメでしたわ、良い意味で。真面目に解説すると、物語の要所要所で選択肢を自分で選ぶことができるアニメ、っていう印象です。自分で選択できる、アニメとの違いはたったこれだけだけど極めて重要。自分の選択によって物語の結末が変わっていくのはアドベンチャーノベルゲーの醍醐味ですが、それがフルボイス・フルアニメーションで展開されるのだから、没入感がすごい。アニメでもゲームでもないような新体験でした。面白かった!
絵柄やキャラクター造形、雰囲気やノリについては多少時代を感じますが、これはすぐに慣れました。あんまり他作品で例えるのはよくないけど、エヴァとかあのあたりの年代のアニメのノリが大丈夫なら全然問題ないと思います。ちなみに20年以上前のゲームなんですけど、時代を感じさせるアイテムがガラケーくらいしかありませんでした。あとは2023年現在の日本とそんなに変わらない感じがします(それでいいのか日本よ……)
システム面については古いゲームだけあって、やや不便なところがありますが、そのあたりは我慢してでてもプレイする価値はあると思います。
ちなみにここまで読んでもし仮に興味を持ってしまったら次のネタバレありの感想は絶対に読まないでください。
肝心のストーリーは、何の情報も頭に入れずに、初見プレイは自分の気持ちに素直に従ってゲームをプレイして欲しいです。それが最高のプレイ体験に繋がります。今なら中古(というか中古しかないと思うけど)で安いので、興味を持たれた方はぜひ。
ネタバレあり!ダブルキャストの感想
ここからはネタバレありの感想を書いていくので、このゲームに少しでも興味を持った未プレイの人は、絶対に読まないでください。
1週目、いきなりヒロインに後頭部殴られて死んだんだが?
いやマジでびっくりしたわ!これは絶対好感度爆上がりやろ的な選択肢をとりつつ、ストーリーもヒロインと良い感じになってたのに、いきなりヒロインが「フンッ!!!!!!」って殴ってくるのやべえんだわ!コントローラ落としそうになったよ…
物語の風向きがいきなり180度変わるのはマジでびっくりした。佐久間さんに呼び出された時の美月のあの不穏な感じ、初めてあのシーンを通過した時はゾワっとしました。後から振り返ってみると、まあ今となってはありがちなネタ(二重人格とかね。という割には他にどんな作品あるか思いつかないけど)かもしれないけど、十二分にびっくりしました。いや面白かったーーー!!!
何度やり直してもバッドエンドに辿り着いてえらい目にあうので、後半は攻略サイト見ながらプレイしちゃったんですが、それにしてもバッドエンドの数が多すぎる。一応ほとんど見たのですが、どのバッドエンドもえぐい……これもうバッドエンドが本編やろ……ってくらいバッドエンドが充実している。
このヒロイン怖すぎるだろ…
バッドエンドが充実しすぎてて、グッドエンドも軽くホラーに見えるのがやばい。主人公からするとグッドエンド時空ではヒロインの凶暴性をそこまで見ていないからアレだけど、プレイヤーからするとジェノサイドキラーマシンとくっ付いたようにしか見えないんだよなあ…だがそこがいい。後味の悪いエンディングもひっくるめて、ゲームしているなあ!って満足感がありました。アニメはひとつのルートしか辿りないけど、ゲームはプレイヤーの選択によっていくつもの分岐がある。そこに没入感がありました。20年前のゲームだけどほんとよくできているわ…
プレイする前は「美月ちゃんかわいいなあ!」って感じだったんですけど、今はもう「こわい」としか思わなくなりました。最初はミニスカノースリーブで健康的だなあとか思ってたんですけど、もう美月さんの手足には筋肉がついているようにしか見えません。
肝心な時に役に立たない筋肉男二人組の見せ筋と違って、美月の筋肉は暗殺者の筋肉なんですわ。こわい。
ダブルキャストが面白すぎたので、PS1のやるドラシリーズは全部買いました。次は季節を抱き締めてをやっていきます!