こんにちは、今回は『SNSで人を集める』という本を読んだので、その感想を書きたいと思います。
SNSはプライベートで使用する以外にも最近ではビジネスで広く使われるようになってきました。当然ながらブログや動画投稿といった活動ともSNSは切り離せません。この書籍は、Twitter、facebook、Instagram、lineといった幅広いSNSについて優しく丁寧に解説された本となっております。おそらくブログ初心者の方が最初に手に取るにはちょうど良い本だと思います。
一方で私はブログを始めてから早5カ月、そろそろ初心者を名乗れない立場になってきた一方で、まったくSNSでの活動がうまくいっていないということもあり、そういった人間の立場から感想を書いていきたいと思います。
『SNSで人を集める』この本を読もうと思った理由
私はブログのほか、Twitter、Youtube、ニコニコ動画、ピンタレストと幅広く活動をしています。このうちYoutubeやニコニコ動画はゲームの実況をボイスロイドというソフトでやっていますので、どちらかというとキャラクターとゲームの魅力で売っているところがあります。従いまして、純粋に私が情報を発信している媒体は、Twitter、ブログ、ピンタレストとなります。
このTwitter、ブログ、ピンタレストですが、非常に伸び悩んでいます。ぶっちゃけ全然ひとが来ません。これらの活動は趣味でやっているのですが、とはいえ、まったく人が来ないのはそれはそれで寂しく思います。
特にTwitterは過去やめてしまいかけたくらい挫折しているような状況です。このときは他の人の実績がまぶしくて劣等感を感じてしまうという、いわゆる「SNS疲れ」を起こしている状態でした。あと、Twitterで宣伝してもまったくブログに人が来ないというのも「SNS疲れ」を起こしてしまった原因です。
ただ、やはりGoogle検索からの流入は期待できないので、Twitterをもう一度頑張ってみようと思い、この本を手に取った次第です。
『SNSで人を集める』感想の概要
この本の読み終わった後の感想としては「初心者向けにSNS全般を薄く広く解説した入門書」というものです。
冒頭でも書いた通り、この書籍は、Twitter、facebook、Instagram、line、Youtubeといった幅広いSNSについて優しく丁寧に解説された本となっております。ただ幅広く解説されている分、内容が若干薄く感じられるところもあり、特定のSNSについて掘り下げて知りたいのであればこの本より特化した書籍の方が良いかもしれない、と思いました。個人的には4カ月ほど早く読みたい本でした。
また、流れとして、最後の方では自分の公式Lineに誘導して営業をかけていくというものになっています。そのため、Lineやfacebookまで手を広げて営業をかけるつもりはない人にも向いていないかもしれません。私は本業で会社員をやっているので使える時間も限られているため、Lineやfacebookに手を広げるつもりはありませんので、この点は私のニーズに合っていないところとなりました。
勝手な印象ですが、おそらく、フリーランス、個人事業主や規模が小さい企業の新米担当者がSNSを運用するにあたって読む、というのが本書の最適な使い方ではないかと思います。逆にある程度の経験がある人にはどこかで聞いたことがある内容が多い印象かもしれません。私としてもどちらかというと後者の感想なのですが、以下では、その前提のもと、私が気づいた点も混ぜながら感想を書いていきたいと思います。
『SNSで人を集める』ピックアップ感想
では、本書の中からピックアップして感想を書いていきたいと思います。いつもだったら本文から引用して感想を書くのですが、本書は完全なハウツー本ですので、たとえ引用であっても本文をそのまま載せるのはノウハウをそのまま載せることになり忍びないので、今回は引用無しで書いていきたいと思います。
コンセプトの作り方は参考になる
うーん、難しい。まず自分のコンセプトの定め方について書かれているのですが、競合他社の分析や顧客の悩みの検討、ライバルとの差別化など、自分を表すコンセプトを定めるにあたっての考え方が解説されています。まとめると、自分の勝てる市場に向けて、その市場の顧客に刺さるコンセプトとキャッチコピーを定めるというものだと理解しました(間違っていたらすみません)。
ここはビジネスでやっているか、趣味でやっているかで読み方が変わるかと思いました。ビジネスでやっている人は勝負する市場を慎重に検討してそこに向けて商売を組み立てていく、というステップになるかと思いますが、趣味でやっている人はたぶんそうはいきません。たとえば、自分の趣味がガジェットだとして、大手ブログなどの競合が強いからといって好きでもないニッチな商品などをあえて買い漁るという方法はあまり考えられません(好きならいいですけど)。好きだから続けられるし、趣味でやっているのであって、競合が少ないからという理由で、自分が好きでもない分野を取り扱うのは本末転倒な感じがしました。ブログは自分の好きなことを貫いて書く、というスタンスは以下の書籍が参考になりましたので、よろしければぜひ。
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参考【書籍感想】個性を収入に変える生き方 ブログ飯(著:染谷昌利 インプレスジャパン)
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という感じで批判的な見解を出してしまいましたが、コンセプトの定め方自体は勉強になります。私は今の自分という人間を変えずに、もしキャッチコピーやコンセプトを決めるのであればどんなものが良いか、という観点から考えたいと思います。今の自分をどううまくアピールするか、ということですね。
Twitterの運用についてはちょっと微妙…
プロフィール文の作り方だけ「ん?」となりました。生い立ち、現在といった風に、過去から現在を書くという話なのですが、なんかこういうプロフィールってTwitter始めたときに腐るほど見たような…そしてそういう人は大概DMをいきなり送り付けてきて将来の目標を聞くような営業活動をしてきたような…多分書いている理屈自体は間違っていないと思うのですが、実践している人たちの印象があまりよろしくないので、個人的には「ん?」となりました。
一方で、この本の中で書かれていた、興味を持ってくれそうな見込み客にアタックする、という言葉は参考になりました(詳しくは後述します)
Youtubeの運用については自分のニーズと合わず
ゲーム実況動画を作っている私のニーズとは合わず。どちらかというと解説動画とか作っている人向けかも。ただ参考になる点もありました。動画の最後に自分のチャンネルへの登録などを促す、という点でして、まあ当たり前と言われればそこまでなんですが、これが意外とできていませんでした。なんかこう、現実の感覚をそのまま引きずっていまして「そんなにガツガツしてどうするのよ」という思いがこれまで無意識でありました。でもネットのような情報が飛び交う環境でこんな感覚を持っていると、多分いつまでも埋もれてしまったまま。ガツガツと行かないといけないんだなあ、と思いました。今度の動画からちょっと宣伝させてもらおうと思います(ただしニコニコ動画はニコニコ動画の文化があるのでマイナスにつながらないかは要調査)。
『SNSで人を集める』感想まとめ
良い本だと思うのですが、私が求める内容とはちょっと違いました。
なんというかビジネス寄りすぎる印象だったのです。冒頭でも書いた通り、なんとなく、これからフリーランスを始める人がどういうコンセプトで自分を設定して、どういう発信の仕方をして、どうやって営業コミュニケーションをかけていくか、という解説がされた本のように思いました。
一方で参考になる部分もありました。特にTwitterやYoutubeについてなのですが、まずひとつは自分がどういう人間であるかわかりやすく伝えることの重要性、あとは自分のビジネスに興味を持ってくれそうな見込み客を見つけてコミュニケーションを取りに行くというところです。なんとなく、これは自分にとっての気づきとなりました。これまで勘違いしていたのですが、見てもらったり、読んでもらったりする反応をもらうためには自分が発信する情報に興味を持ってもらわなければならない、と思っていました。そのためには自分が興味を持つ分や変えなければならない、勝負できる分野に自分を向けなければならない、そう思っていました。ですが、考え方が逆なんだな、と思い直しました。自分が発信する情報に興味をもってもらおうとするのではなく、自分が発信できる情報に興味をもってくれそうな人に情報を確実に届けることが大切だったのですね。
考えてみれば当たり前なのですが、私は芸能人でも何でもないので「あの人が紹介している商品なら気になるな」という興味はもってもらえません。また、「なんだこれすげえ!ちょっと見てみよう」とブログ記事や動画だけで全く関係ない人の興味を引くこともできません。となると残された道はただひとつ、最初から興味をもってくれそうな人に届ければいいのです。興味0の人の興味を上げるのではなく、最初から興味が50くらいありそうな人に届ければいいのではないか。そう思いました。
これは自分でも実感しているところなのですが、私は最近Youtubeとニコニコ動画に同じ動画をアップロードしています。この動画はブログのトップページにもあるので、ぜひ見て頂きたいのですが、二次元の美少女がゲーム実況をするものです。私個人はこれを最高だと思うのですが、Youtubeでは全く伸びません。一方で、ニコニコ動画はYoutubeとは比べ物にならないほど視聴頂いています。ニコニコ動画は同じジャンルの動画が数多く投稿されていまして、ユーザー側ももともと興味があったんですね。だから、私のような素人が作った動画でもある程度見てもらえるのだと思います。つまり、興味がありそうな人に対して興味を持ってもらえそうなコンテンツを届けることができた、ということかと思います。
正直、本に書いてある内容とはあんまり関係ない感想文となってしまったのですが、興味がありそうな人に対して興味を持ってもらえそうなコンテンツを届ける、という気づきを得られたのは大きな収穫でした。まとめると、まずは自分のコンセプトの分析・整理(ここは自分を変えずに今の自分を尖らせてアピールする)→自分のコンセプトに興味を持ってくれそうな人がどこにいるか→その場所とのつながりを得る→興味を持ってくれそうなコンテンツを投下、こういう流れで今後は試行錯誤していこうと思いました。この記事を書きながら大分思考を整理できました。
私はこの観点からもう一度、本書を読み直したいと思います。皆様の健闘を祈ります。それでは~